2007年08月18日

会計事務所の事業承継事情

 NP通信社発行「税理士新聞」2007夏・特別号では、「高齢化が進む税理士界で、いま直面している課題が会計事務所の事業承継問題だ。NP通信社・事業承継支援室が全国の税理士を対象としてアンケート調査でも、半数以上の事務所が「後継者がいない」と回答しており、その深刻さが浮き彫りとなった」とあります。


(アンケート結果)

問:事務所の後継者はいますか?

 いる(血縁者)  38%
 いる(職員)    8%
 いない      54%


(税理士制度制定から半世紀以上)

 昭和17年からスタートした税理士制度ですから、第1世代は90歳、第2世代でも60歳であります。平均年齢も税務署退官者が多いことから60歳位と税理士界は高齢社会と言えます。私は2代目でありますが、子息が資格取得し事業承継できたのはアンケート結果の通り三分の一程度であります。


(その対応策)

 以前は、税理士会員が死去され、事務所後継者が不在の場合、関与先の利便を図り、混乱防止のために税理士会支部・当該事務所・地元税務署総務部とで協議し、後継者を選んでいました。ただこの方法もこれまで比較少数事案であったから出来たのであって、これからも機能する唯一の手段ではあり得ません。ただし、承継問題が営利目的の対象となることには抵抗がある。



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Posted by 税理士の星野 at 06:51│Comments(0)
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