2008年09月30日

事業承継事例 北野建設

 2008年9月22日号の日経ビジネス「敗軍の将、兵を語る」コーナーに、北野次登北野建設元会長が「実の息子に会社を追われた」との寄稿があり、ビックリしています。


(書き出しには)

 戦後の焼け野原から、長野県を代表する建設会社を育てた。だが、実の息子が事実上のクーデターを起こし、解任される。ワンマン経営者の主張に、銀行も株主も耳を貸さなかった。


(北野家の事業)

 長野市若穂地区で事業を営み、戦前生糸暴落時に輸出代金回収が困難なときも、生産農家には代金を支払いながら、他の業者は倒産・離散した時、清貧ではあったが地元に留まり、林業を家業として先代が事業基礎を築きました。次登氏は空襲で焦土となった東京で学生時代から、長野から木材と取り寄せ、建設会社を起こし、一部上場会社に育て上げた立身出世の人物であります。北野建設は荻原健司・次晴兄弟、上村愛子選手の所属企業であります。


(晩年の出来事)

 次登氏は84才、二度の脳梗塞と難聴で経営の第一線に立てないとして、2007年に役員であった娘婿から代表権を剥奪され、一ヶ月後に株式取得を重ね、一人息子を代表取締役に就任させたが、2008年にその息子から、非常勤最高顧問ではあるが取締役を解任されている。北野建設グループ会社の16社は、現在元会長と社長との双方で経営支配権が別れ、グループ内に溝が深まっているとの事であります。


(地元経済への影響が心配)

 私も比較にはなりませんが「金融機関ほか周囲から何時まで父親が代表者なのか」と云われ、父親の病を継起として事業継承をし、経営再建に着手しました。北野建設は一部上場企業で、建設業は裾野が広く多くの下請け取引先がありますから、その事業承継の及ぼす影響は大きく、早期の解決を切に望みたい。



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Posted by 税理士の星野 at 03:46│Comments(0)
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