2007年10月29日

過疎の町再生に学ぶ

過疎の町再生に学ぶ



 私の事務所はJR長野駅の近くにあります。セミナー会場となるホテルも徒歩何分の便利な立地であります。先週金曜日も参加したいセミナーと大宮での会議出席が重なりましたが、セミナーの最初だけ参加させて頂き、新幹線には飛び乗り、後は妻に受講してもらいました。


(舞台は徳島上勝町)

 講師は横石知二氏、徳島県の人口2千人、高齢者の過疎の町、上勝町再生の話して頂きました。男は朝っぱらから大酒をあおり、女は陰で他人をそしり日々を過ごすどん底の田舎町、国から財源移譲されても人口の半数は高齢者、職場は役場と農協、公共工事を請け負う建設会社という何処にもある町が、Uタウン・Iタウンで若者が移り住んでくる活気のある町に変貌した。


(80才のおばあちゃんが町長を超える収入)

 上勝町で横石氏が築き上げた仕組みでは、80才のおばあちゃんが町長の給与を上回る70~80万円の収入を得られる仕事があり、次の世代に収穫期となる紅葉の苗木を植林している事実があるという。国の補助金に頼るのでなく、今の仕事を発展させ、将来の仕事を育てているとのことであります。


(収入を上げる仕組み)

 全国の料理屋さんから、葉っぱの注文が入ると、町の防災無線を使い、一人ひとりのおばあちゃんに一斉にFAXで発注書が流れる。受け取って注文に応じられるかをパソコンで返信、早い者順で受注、早速集荷、飛行場まで配送、航空便で注文先に納品とういうスピードのビジネスモデルが構築されたとのことであります。


(自分の業界との比較)

 7万人の税理士は高齢化が進み、今だ手仕事屋吉兵ならぬ手書きで決算書・申告書作成して、FAXもパソコンも使えない方もいる。公認会計士・弁護士を5万人体制にするために合格者を増やして、税理士業務に参入し始める時代背景があります。税理士試験の合格者は増えず、受験者は低下傾向にあり、いずれ相対的なパワーバランスは変化します。その対応策は、税理士会は魅力ある職業であることを広く知らしめる広報PR活動を強化、電子税理士会の早期構築、個々の税理士は地域社会でのあらゆる場に参加し、中心的立場に立ち、周囲から憧れの存在となることが求められます。



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Posted by 税理士の星野 at 08:52│Comments(0)
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