2009年06月05日

善光寺 勝手な考察  17,事業展開

 5月31日に57日間にわたった御開帳が終わりました。期間中の参拝者は5月4日の30万人をピークとして、計673万人で過去最高の参拝者を善光寺にお迎えし、ご参拝いただきました。


(その経済効果)

 その経済効果は未だ発表になっていませんが、前回の1千億円程はあったのかと期待しています。飲食店のそば屋は普段の3、4倍、ホテルもおおむね好調、善光寺のお賽銭も前回の数%増し、などなど不況下で一息つけた。一方では、参拝者アンケートによれば支出予定は飲食費は平均1952円、お土産代は2415円と、ともに前回6年前調査の半額程度で、仲見世のお土産店では「客数でカバーしたが、客が買っていく商品数も単価も少なかった」とのことでありました。(信濃毎日新聞より)


(善光寺の関連企業展開は)

 さて、宗教法人善光寺では、39の宿坊住職の他に、境内で管理、接客・販売業務に100名を超えるスタッフが従事しています。それ以外の事業は、善光寺大本願乳児院、善光寺保育園、大本願ユートピアわかほ、ケアプラザわかほ、運上殿納骨堂等があり、大本願の住職はガールスカウトの委員長を務め、宿坊の住職も刑務所教戒師などの慈善事業も多く引き受けています。


(そこにある願いとは)

 「あらゆる衆生を極楽浄土にお導きくださる善光寺如来さまのご慈悲に包まれるよう」にとの誓願が各事業に流れています。1400年続く善光寺経営は時の流れに惑わされない。去年の北京オリンピック聖火リレーではチベット仏教界への中国政府の姿勢を批判し、政府からの要請でも境内の利用を拒んだのもその表れでありました。


(さて事業展開の要諦は)

 自社の経営理念、社会的存在としての役割を十分にわきまえて、時流に惑わされることなく、事業展開をしていくことが、消費者に愛され、永い企業生命を得られることを、「善光寺さん」と親しみを込めて呼ばれている善光寺経営は教えています。


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Posted by 税理士の星野 at 06:49│Comments(0)
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